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❄️除雪機シーズン初めのセルフ点検ガイド<その2:各部の説明>

更新日:12 分前

季節商品の除雪機ですが、前のシーズンに使いっぱなしでしまっていませんか?ガソリンや軽油などの燃料を使うエンジンを搭載した除雪機は「機械」です。雪が降る前にちょっとだけでもチェックをしておくとトラブルが軽減しますよ。

前回は除雪機の主な各部名称のお話をしました。今回はチェックポイントをお話しします。


■ 燃料まわり

古いガソリンは始動不良の原因になります。長期間保管していた場合は入れ替えてください。燃料コックの「ON/OFF」位置を確認しておきましょう。

■ バッテリー(セル始動タイプ)

セルの回りが弱い場合はバッテリーの充電不足が考えられます。

■ 点火プラグ

電極が汚れたり、電極の隙間が不適当な場合、完全な火花が飛ばなくなりエンジン不調の原因になります。年に一回シーズン前の清掃、調整、必要であれば交換をしましょう。

■ オイル

オイルが汚れていると潤滑性能が低下します。エンジンオイルは1シーズン毎に交換が必要です。また、ウォームギアオイルも交換することをオススメしています。オイルの点検・交換は、シーズン前に実施することで除雪機の寿命が変わります。

エンジンオイルの汚れをチェックしているところ
エンジンオイルの汚れをチェックしているところ

■ 塗装

除雪機の雪を砕くオーガ部と雪を放出するシューター(シュート)部(写真下)は、雪を飛ばす際に一緒に巻き込んだ石や氷が当たって塗装がはがされて錆びが生じてきます。

写真のように塗装がはがれたまま放置しておくと、塗装がはがれた部分に雪が付着して雪の放出効率を低下させてしまいます。燃費も悪化しますので、塗装状態の確認は大切です。

作業効率のためにも燃費の節約のためにも、当店では必要な場合は塗装もします。

雪を放出するシューター(シュート)部
雪を放出するシューター(シュート)部

■ オーガ

オーガに曲りや変形がないか、異物がからまっていないか確認します。写真(左下)はオーガの刃部分がすっかり削れて消耗していまい、本来の機能を発揮できなくなり交換となりました。本来の形は写真(右下)の形です。比べてみるとちょっとビックリですね。


■ トラック(クローラー)

ひび割れがないか、押した時に柔軟性があるか確認します。張りが緩いと車輪から外れて走行できなくなります。経年劣化でひび割れをおこし、最悪の場合は切れてしまいますので点検が必要です。

■ 走行ベルト

ゴムで出来ているVベルトで、使用度合いに応じて減ってきます。年に一回シーズン前の点検・調整が必要です。必要であれば交換をしましょう。

■ オーガベルト

オーガベルトは、走行ベルトと同様にゴムで出来ているので、切れたり伸びたりすると雪を飛ばせなくなります。こちらもシーズン前には、必ず点検しておきたい所です。使用頻度に合わせて交換することもあります。

■ 山口輪店での作業例

下の写真はオーガ、スクレーパー、ブロア(インペラ)を交換して、オーガケース(赤い部分)を塗装してきれいにしました。(写真左が整備前、写真中央が整備後)


シーズン初めのトラブルは、バッテリー上がり、ガソリンが古くなったキャブレターの不具合などによるエンジン始動不良が最も多いです。シーズン前点検・整備をして安全に安心してお使いください。

■ 気になる点はお気軽にご相談ください

セルフ点検で「ちょっと不安…」と思った場合は、無理せず当店へご依頼ください。安全に、安心して冬を迎えるための整備もしっかりサポートします。


また、除雪機を使用する際は次の事に十分注意しながら作業して下さい。

●安全装置が正しく作動しない状態では絶対に使用しない。

●除雪機を使用する場合は、周囲に人がいないことを確認し、人を絶対に近づけさせない。また、不意に人が近づいた場合には除雪機を直ちに停止できるような状態で除雪を行う。

●投雪口に詰まった雪を取り除く際には必ずエンジンを停止し、オーガやブロア(インペラ)の回転が停止したことを確認してから雪かき棒を使用して雪を取り除く。

●除雪機を使用する際、特に後進時は足元や周囲の障害物に注意を払い、無理のない速度で使用する。

これから除雪機を購入しようとお考えの方も、すでに除雪機をお使いの方も、安全に長くお使いいただくために、正しい知識でメンテナンスをしましょう。異常が認められたときは必ず専門店で点検整備を受けてください。適切な整備がなされていないと、思わぬ事故につながります。


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